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借りぐらしのパンチョ

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メキシコシティに行ったら食べたいものリスト

メキシコシティに行く時はいつも頭の中に「食べたいものリスト」がずらーっと並んでて、片っ端からリストにチェックを入れながら、食べまくって休暇を楽しんでいます。今回もなんとか無事ミッション・コンプリート。というわけで、タイトル改めまして、

「メキシコシティへ行って、無事食べてきたものリスト」をご紹介します。

*まず念のため*
メキシコ料理と言ったら、ブリトーとか、チリコンカン、ファフィータ、タコライス?とか思い浮かべるかもしれませんが、どれもこれも本場メキシコでは見かけないTEXMEX(テキサス&メキシコ)料理ばかり。ブリトーは、昔ロバ(Burro)に乗せてテキサスのメキシコ人が売ってたタコス。しかもアクセントはブリトーじゃなくて、ブリートだし。タコライスは完全なる沖縄料理!そもそもタコ(ス)は「トルティージャ巻き」の意味です。トルティージャは、スペインではオムレツを指しますが、メキシコやグアテマラでは、乾燥トウモロコシを石灰と一緒に茹で、皿状石臼でペースト状に潰し、薄いパン(見た目厚めのクレープ)にして焼いたもの。メキシコ北部だとトウモロコシではなく、小麦粉を使う地域もあります。中の具によってパリパリのトーストにする事もありますが、ほとんどが柔らかいトルティージャを使います。作りたてのトルティージャは何も味付けせずそのまま食べても、ほんのり甘くとっても美味しいのです。

タコス・アル・パストール/Tacos al Pastor
スパイス漬けの豚肉をトロンコ/tronco(丸太)と呼ばれるグリル器に巻き付け、ぐるぐる回しながら火を通し、外側から肉を削ぎ取ってトルティージャで挟む、最もメジャーなタコスです。メキシコはレバノンやシリアなどアラブ諸国からもたくさん移民が来ているので、その影響でこの料理も見た目はケバブそのもの。ただ、はさむのはピタパンではなく、トウモロコシで作ったトルティージャ。上からパイナップル、シラントロ(パクチー)、玉ねぎ、アボカド、サルサをかけて、ライムをしっかり絞って♪最後に塩をチョロっとふって、はい出来上がり♪
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メキシコに住んだことのある人なら、誰でもお気に入りのタケリア/Taquería(タコス屋)があると思いますが、私のお気に入りはコンデサ地区にある『エル・カリファ/El Califa』。
今回行ったら、インスルヘンテス・スール/Insurgentes Sur通り沿いにも見かけたし、メキシコシティだけでもう7店舗に増えたようです。腹減って小さいので8個ペロリといけました❤


タコス・デ・カルニータス/Tacos de Carnitas
ラードで揚げ煮した豚肉のタコス。これもタコスの定番です。お好みの部位を注文するのですが、私はクエリート/Cuerito(ゼラチン状の豚の皮)と、マシサ/Maciza(豚ロース肉)を注文。これまたトルティージャにのせて、上からワカモレのせて、チチャロン/chicharon (豚の皮を揚げたスナック)をザクザク割って乗せて、サルサかけて、ライム絞って。。。
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はい、美味しすぎて、食べてばっかりで、肉しか撮ってませんw



タマーレス/Tamales
とうもろこしのチマキ「タマーレス/Tamales」は、メキシコだけでなく中南米各地域にありますが、メキシコだけでも300種類ほどあるそうです。その歴史、紀元前8千年とか5千年とか。メキシコの地方によっても違うし、ソースも赤・緑・黒。具も鶏肉・豚肉・エビ(イグアナもあるとか?)。塩辛いものから甘いスイーツ系のものまで。包むのもバナナの皮orとうもろこしの皮などなど異なってきます。
私個人的にはオアハカ/Oaxaca州のタマーレスが一番好きなのですが、今回は残念ながら食べる機会がなく。でもタマーレスの定番「ケソ・コン・ラハス/Queso con Rajas(緑のチレ"ラハス”とチーズ入り)」を頼んだら大正解♪♪
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出来立てのタマーレスは、ほっくほく、ふわっふわで本当に美味しい。
逆に美味しくないタマーレスは、固くて生のクッキーかなんか食べてる感覚です。



ソパ・デ・トルティージャ/Sopa de Tortilla
またの名を『ソパ・アステカ/Sopa azteca(アステカスープ)』。トマトベースのチキンスープ(ニンニク、パセリ、玉ねぎ入り)に揚げたトルティージャを入れるだけ。お好みで、チチャロン(豚の皮を揚げたスナック)を割って入れたり、フレッシュチーズや、アボカド、チレ・パシージャ/Chile Pasilla(乾燥した黒いチレ)をのせ、最後にクリームをかけます。
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前菜&このスープでもうお腹いっぱいになることが多いので、二つに分けてもらって大正解。


ポソレ/Pozole
庶民の味、トウモロコシの煮込みスープ。どんだけトウモロコシ食べてるんでしょうね。
これまた地方によって、スープの出汁が鶏がらだったり豚骨だったり、、、まるで日本のラーメンのように何種類も存在します。ポソレ専門のチェーン店もありますが、なんも気取ってない質素なレストランに限って、すんごく美味しかったりします。
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今回のは豚骨スープにとうもろこし(粒が白くて大きい)と豚肉を煮込み、上からお好みでアボカド、玉ねぎのみじん切り、レタス、ラディッシュの輪切り、お好みで辛いチリソースをちょこっとかけて、んで最後はしっかりライム。メキシコシティの夜は寒いので、ほっこりあったまります❤︎


チレス・エン・ノガーダ/Chiles en Nogada
9月16日のメキシコ独立記念日に食べられるこの料理は、プエブラ/Puebla州が発祥です。
緑のチレ・ポブラーノ/Chile Poblano(プエブラ州のチレ)の肉詰めに白いくるみソース、赤いザクロをかけたもので、見事な緑・白・赤のメキシコ国旗カラー。

メインで使われるチレ・ポプラーノが収穫されるのが、丁度8〜9月頃なので、この時期は”独立記念日限定メニュー”として出しているレストランが多くあります。メキシコシティにはプエブラ料理のレストランが結構ありますが、やっぱり本場プエブラ州で食べるのがおすすめ!
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大きな緑色のチレの、中の種をぜーんぶ取り除いて(辛いのは種だけ)、豚ひき肉、桃、洋梨、レーズンなど約30種類もの材料を混ぜて、二日がかりの手の込んだ料理。
肉詰めチレを天ぷらで揚げて、衣をつけてから、くるみソースをかけるのが本場スタイルらしいです。

メキシコシティで多く見たのは、衣のないチレがむき出しのものでした。
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注文したお客さんにお好きな「肉詰めチレ」を選ばせてくれるレストランも。

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確かにこの方が、緑・白・赤の国旗カラーがよりわかりやすくて、独立記念日にはピッタリなんだけど、うーん、やっぱり本場の衣付きの方が美味しかったです。



モーレ/Mole
プエブラ州やオアハカ州で有名なカカオソース。人によって好き嫌い別れる料理ですが、私は大好物☆
肉や魚料理にかけたり、肉を挟んだトルティージャの上からかけたり、タマーレスにも使ったり、色んな料理のソースに使います。色も黒、赤、緑、黄色と地域によって変わります。
乾燥チレも3~4種類使い、ナッツ系、ドライフルーツ系、ゴマ、カボチャの種、シナモン、などなどこれまた30種類もの混ぜて混ぜて、とっても説明が難しい味に仕上がります。
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今回食べたのは、パト/pato(鴨肉)をトルティージャで挟み、その上からモーレソースをかけたお料理。

今回はメキシコ湾沿いのベラクルス/Veracruz州のモーレを食べてみました。味はプエブラのモーレとよく似ているけど、何かが違う。もう少し甘辛なのかな。ベラクルス版の方が美味しい気がします。
この味を例えるなら、、、やっぱり名古屋の味噌カツソース?
食べたのは、メキシコシティのベラクルス文化センター内のレストラン「El Tajín」にて。



ウィトラコチェ/Hutlacoche
現地の日本人も大好きな高級食品『ウィトラコチェ』はトウモロコシに寄生する黒い菌です。どうやら『クイトラコチェ/Cuitlacoche』とも呼ばれるらしく、お店によっても言い方が違いますが、ブツは同じです。タコスにして、ケソ・フレスコ/Queso fresco(フレッシュチーズ)を合わせて食べたり。。。
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ウィトラコチェのスープもあったり。。。(左はトウモロコシのスープ)
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スーパーで、ウィトラコチェの缶詰も発見!こちらはクイトラコチェ表示でした。
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エスカモーレ/Escamole
もう一つ、ゲテモノ系いきます。これは何でしょう?
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エスカモーレはズバリ『蟻のタマゴ』。これもイチオウ高級食材です。オリーブオイルでニンニク、バジルと炒めて食べます。炒めたら。。。
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またタコスにして、アボカド&サルサのせて食べます。やっぱりメキシコ人、タコスばっかり食べてんじゃん!て言われても仕方ありませんね。とにかくトウモロコシ消費量がものすごいです。
美味しいエスカモーレはレストラン「El Cardenal」で食べれます。


マンゴー&チレ/Mango con Chile
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毎年5〜8月はアップルマンゴーの季節♪♪ メキシコではこれに乾燥チリパウダーをかけ、ライムを絞って食べます。これ私の大好物で、滞在中毎朝食べてました。
ドライマンゴーにチリパウダーをまぶしたお菓子もあって、それもすっごく美味しい!
食べすぎると胃炎を起こしますが。。。



アグアチレ/Aguachile
今回初めて食べて感動したのが、メキシコ北部太平洋側のシナロア/Sinaloa州名物『アグアチレ』。これが「食べたいものリスト」に新たに加わりました。
シナロア州が位置するのは、長ーいカリフォルニア湾(またの名を「コルテス海」)のちょうど入口付近。海はユネスコ世界自然遺産に登録され、世界的な仏ダイバー、ジャック・クストーも「世界の水族館」と大絶賛する、魚介の宝庫。メキシコ国内でシーフードといったら、バハ・カリフォルニア半島のラ・パス/La Pazが最も有名ですが、大陸側の対岸シナロアのシーフードも負けてないのです。
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最近では内陸メキシコシティにも新鮮なシナロア産シーフードが届き、『シナロアのアグアチレ』を出すレストランも増えてるみたいです。
作り方は至って簡単。ライム果汁と生のチレ・セラーノ/Chile Serano(美味しいけど辛い!)とニンニクをミキサーでかけ、新鮮な生エビをマリネするだけ。時間をおけばおくほど、辛酸っぱいソースが染み込み、エビがどんどん赤くなってきます。これをトーストしたトルティージャにのせるだけ。
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カゴ一杯運ばれてきたサルサのボトルたち。アバネロ/Habaneroやら危険なソースだらけ。

「辛いのは好きだけど、激辛はちょっと苦手」とお店で伝えたら、マリネしたばかりのまだ赤くないエビが出てきて、辛さ控えめでさっぱり❤私にはちょうどよかった。
まさかメキシコで生エビが食べれるようになるとは!お腹壊すこともなく、感動して帰ってきました。
行ってきたのは、コンデサ地区の「La Cervecería de Barrio」です。


ほらね、ブリトーとか出てこなかったでしょ???
いやー、とにかく毎日食べて食べて食べまくりました。
こんだけ食べまくったら、そりゃー太りますよねえ。。。


by lemonlimonada | 2014-09-01 16:44 | Mexico